東急不動産ホールディングス(東京都渋谷区)は、4月1日に賃貸住宅の賃貸及び管理・運営を行う「東急住宅リース株式会社」を設立する。社長に現・東急リバブル社長の中島美博氏が就任する。
新会社の設立は、昨年10月の東急不動産ホールディングス設立による経営統合の目的を具現化した取り組みのひとつ。これまで同社グループ内で重複していた賃貸及び管理・運営等の機能を新設する東急住宅リースに集約し、効率性向上を図る。
同社グループでは、東急コミュニティー(東京都世田谷区)、東急リバブル(東京都渋谷区)、東急リロケーション(東京都渋谷区)の3社がそれぞれ賃貸及び管理・運営、社宅代行サービスなどの事業を展開。全国でマンションを中心に3社合計で約7万戸の住宅を管理し、8万5000戸の社宅代行サービスを展開している。こうした機能を新会社に集約することにより、経営資源の集約による効率性向上に加え、ワンストップサービスの提供による顧客の満足度向上を図る。また、既存住宅の流通及びリフォーム・修繕工事等の受注機会の拡大などグループシナジーの強化を図っていく。今後、2015年3月までは3社が営業活動を継続し、同年4月より東急住宅リースが3社の事業を引き継いで、営業活動を開始する予定。
中島社長は、千葉県出身で早稲田大学政治経済学部卒業後、昭和46年に東急不動産に入社。東急ハンズ代表取締役社長、東急不動産取締役副社長執行役員を経て、平成23年東急リバブル代表取締役社長社長執行役員就任。東急不動産ホールディングス取締役副社長執行役員も務める。