中古収益不動産の買い取り再販と賃貸管理で事業を伸ばしてきた武蔵コーポレーション(さいたま市)は、入居者満足度の向上を重視した経営を進めている。拠点の新規開設により、管理物件での自社スタッフの対応を強化する。
入居対応手厚くし満足度向上
新ミッション策定
創業19年目で管理戸数3万戸を超えるまでに急成長した武蔵コーポレーションが、大きく経営方針を転換している。
1月には、会社のミッション「住まいで人を笑顔に」を新たに策定。バリューとして「三方よしでいこう・チームプレーに徹しよう・チャレンジしよう」を定めた。
新たに策定したミッション「住まいで人を笑顔に」を前面に打ち出したコーポレートサイト
大谷義武社長は「改めて、当社にとって誰がお客さまなのかを考えた。その時に、当社の管理物件の入居者に快適・安全に生活してもらうことが重要だと考え、新しいミッションに反映した」と語る。
ビジネスパートナーであるオーナーと協力し、入居者に満足してもらうことを第一義とした。全社を集めた1月の経営発表会でも、新しいミッションを伝えた。
同社の管理戸数は3万2114戸(3月末時点)。2021年4月から24年3月までの3年間で、管理戸数1万1753戸増と大きく伸ばしてきた。賃貸住宅の再販からの受託に加え、地主系オーナーからの新規の管理獲得が大きい。