将来的な全国拡大を視野
大和ハウスグループが、不動産賃貸と売買の仕組みを組み合わせた新たなビジネスモデルを発表した。
10月8日、賃貸管理やサブリースなどを手掛ける大和リビングマネジメント(東京都江東区)は、グループで不動産仲介事業を手掛ける大和エステート(東京都江東区)を通じて、首都圏の一都三県で新サービス「2WayHouse(ツーウェイハウス)」を開始した。
新サービスは、購入を希望する物件を一定期間、賃貸して入居できるというもの。
「納得にいく価格で売却したい」という所有者の希望と、「十分な時間をかけて住居と周辺環境を確認した上で購入を決めたい」という購入希望者のニーズを満たすために開発された。
双方が売買価格に基本合意した後、大和リビングマネジメントは当該物件を借り上げる。
購入希望者は、同社と定期借家契約を締結して物件に入居する。
実際に住んでみて住居や周辺環境に満足できなかった場合、最終的に購入を見送ることも可能だ。
「実際に住んだら考えていたイメージと違っていたという話をよく耳にします。このサービスを利用することで双方が十分に納得した上で売買することができるのでます」(大和エステート 広報担当者)
売買が成立した場合は、賃料の4割が売買代金に充当される。
売主は賃料を差し引いた価格で売却する。
不成立の場合は、期間中に発生した賃料全額が売却希望者に支払われる。
また、原状回復費用は、東京海上日動火災保険(東京都千代田区)の損害保険で補償されるため、双方に負担はない。