北陸地方の有力賃貸管理会社のアーバンホーム(石川県金沢市)は、創業時から女性の活躍を推進するといった独自の路線で規模を拡大させてきた。藤井佳代子社長は2005年の就任以来、店舗の集約化や人事制度の刷新などに取り組み、組織の改編を図っている。23年には自社のブランディングを実行。会社ロゴマークを新しくすると同時にミッション、ビジョン、ブランドフレーズを作成した。創業42年を経て「不動産会社を超えて、地域をつくる会社へ」をビジョンに、第2ステージを目指す。
人事制度やロゴマーク刷新
管理職の女性割合が45%
同社の管理戸数は23年8月時点で1万9418戸。全従業員数は119人。本社と支店で9拠点を構える。メイン商圏の石川県の人口は112万人、そのうち半数近い46万人が県庁所在地の金沢市に住む。同社はその金沢市内に5店舗を置く他、県内では、人口11万人の白山市、同10万人の小松市にそれぞれ1店舗を構える。15年には、隣県の富山市にも出店した。管理を受託するオーナー数は、約2000人に上る。
同社の大きな特徴は、役員や管理職を含めて女性社員の比率が高いことだ。正社員に占める女性の割合は57%、管理職の女性の割合も約45%と、不動産業界の平均値を大きく上回っている。社長のほか専務、常務の役員3人全員が女性だ。