不動産ポータルサイト運営のLIFULL(ライフル、東京都千代田区)は3日、ビデオ通話で賃貸物件の見学や相談ができる新サービスの提供を始める。
これは1日から運用が開始されるITを活用した重要事項説明(IT重説)を行うためのウェブコミュニケーションシステム『LIFULL HOME'S LIVE(ライフルホームズライブ)』の機能を拡張したもの。ホームページ上に特設ページを設け、オンラインで内覧やIT重説が可能な対象物件の検索ができるようにする。対象物件は順次、拡大する計画。物件探しから内見、重要事項説明まで、仲介店舗に足を運ばずオンライン上で進められるようになるサービスだ。
ユーザーは無料で、スマートフォンやタブレット端末に専用アプリをダウンロードする。アプリを起動し、ビデオ通話で不動産会社のスタッフと会話しながら画面に映し出された物件を見る。室内だけでなく、クローゼットの中や、窓からの眺め、共用部の様子をスタッフと一緒に確認することが可能だ。成約する場合は、オンライン上で重要事項説明をするため、来店の必要はない。
複数人が同時に利用することができるため、たとえば、離れて暮らしている親と学生が、同じ画面を見ながら物件選びの相談をしたり、内見したり、重要事項説明に参加することもできる。契約者と入居者が異なるケースでも一緒に重要事項説明を受けることができる利便性がある。
同社では、1年以内に引越しの予定がある500人を対象にアンケート調査を実施したところ、約8割の回答者がオンライン上で物件見学ができるサービスを利用したいと回答したという。