入居者によるDIYリノベーションで価値を向上
老朽化ビルの再生や再生手法の普及に取り組むNPO法人福岡ビルストック研究会(福岡市)は6~12日、福岡県内で『Fukuoka DIY リノベ WEEK 2017』を開催した。
入居者が室内を自ら改修する『DIYリノベーション』を用いて、築古の住宅やシャッター街になっている商店街のテナントに入居を促し、建物やまちの活性化に取り組む現場をツーリズム的に見学ができるイベントだ。
今年の会場は福岡市、久留米市、柳川市、大牟田市、大川市など11拠点。新たに柳川市で解体予定だった古民家を100人以上がDIYに参加して改修した宿泊施設『柳川ゲストハウスほりわり』が加わった。
イベント開期中の1週間で延べ300人ほどが参加、関西からは大阪府宅地建物取引業協会中央支部の会員26人が1泊2日で視察に訪れた。各会場を回り、改修費用や耐震問題などについて関心を示していた。一般社団法人日本不動産経営協会の菅完治氏も会場に足を運び、「以前見た1階テナントが進化していて驚いた。各地域の取り組みを参考にしたい」と語った。