自社のリノベーション物件を貸出し
リストグループ(神奈川県横浜市)で不動産賃貸事業を行うリストプロパティーズ(同)は、空きスペースの時間貸しをネット仲介しているスペースマーケット(東京都新宿区)と「スペースシェア事業」を開始し、11日に同社初のレンタルスペースをオープンした。
同社が横浜市保土ヶ谷区に所有する賃貸物件『コットンハウス』の1室の1R(18.4㎡)のを貸し出す。スペースマーケットのウェブサイトから1時間単位で利用が可能で、基本プランは1時間当たり780円。
同社が管理・運営を行う。室内は落ち着いた空間になるよう、スペースマーケットが家具のコーディネートなどをプロデュースした。6人まで利用でき、パーティーや誕生会、女子会、ママ会、撮影会など多用途での利用を見込む。
『コットンハウス』は2015年に賃貸物件のリノベーションを通じた地域活性化を目的として横浜国立大学大学院建築都市スクール「Y-GSA」と、NENGO(ネンゴ:神奈川県川崎市)の協力による産学連携プロジェクトでリノベーションしたRC造5階建て全24戸の賃貸マンションだ。
対象の部屋は、窓から墓地が見えることもあって新年度以降、入居者が決まらずにいた。担当者は「空室対策の一環として、今回スペースシェアにトライしようということになった。横浜市内に各棟十数戸から数十戸の賃貸物件を数棟所有しているが、同事業の具体的な展開は今後検討していく」としている。