TATERU(東京都渋谷区)は11月22日の経営方針説明会で、今後はアパート事業を縮小し、賃貸管理業とホテル事業を柱に展開する旨を発表した。
22年度の営業利益10億円以上
2022年12月期を最終年度とする中期計画では営業利益10億円以上を見込み、ピーク時の約6分の1の規模に縮小となる。今後の事業領域をアパート販売事業、賃貸管理事業、そしてホテル開発・運営事業の三つに分ける。その中でも、ホテル開発・運営事業に注力したい考えを示している。
ホテル開発・運営(スマートホテル事業)は「戦略的成長領域」に位置付け、収益源に育てていく。
スマートホテル事業のビジネスモデルは、同社が開発した小規模ホテルの稼働率を上げた上で、一棟1億円以上で投資家に販売する。その後、運営手数料を継続的に得る仕組み。
同社が開発するホテルは、町家タイプの小規模宿泊施設。建物内に飲食店を設けず、一度に7人程度泊まれる宿泊スペースなどを設ける。現在福岡県内の博多・天神エリアで22施設104室展開し、20年には新たに23施設30室を開業予定。
このスマートホテル事業の業績は、直近19年1~9月期では売上高4億3800万円、営業利益1億5900万円を計上。今後業容を広げて投資家向けに開発・販売を進めるものの、将来的な事業規模は、現段階ではわかっていない。