サイト活用法をオーナーが語る
オーナーが入居希望者と直接やり取りできる賃貸物件ポータルサイト『ウチコミ!』を運営するウチコミ(東京都新宿区)は2019年12月7日、利用オーナーがサイトの活用法を語るセミナーを開催した。
『ウチコミ!』は、無料で空室物件を掲載できる物件検索サイト。内見や契約はエージェントと呼ばれる不動産会社を介する仕組みで、オーナーは成約時に賃料1カ月分の仲介手数料をエージェントに支払う。開設から6年でオーナーの会員登録は9500人まで増えたが、サイトを活用しきれていない会員が一定数いることが課題となっている。
セミナー当日は、浦安大家塾で塾長を務める谷本真オーナーが『ウチコミ!』の活用法や自身の賃貸経営について話した。谷本オーナーは85戸の賃貸物件を運営しており、5年前からサイトを利用している。サイトの利点について「入居希望者からの問い合わせにすぐ返信できる」「入居判断を自分でできる」などをあげた。問い合わせへの早急な返信が内見誘導率や成約率に関わるためだ。会話調でメッセージのやり取りができることで「入居者との関係づくりが気軽にできる」こともメリットとした。一方、「エージェントが変わった際、関係構築に時間がかかる」「入居者は仲介手数料が無料のため、属性に不安のある人が入る可能性がある」などの懸念点も話した。