賃貸管理事業に注力するサンエイハウス(さいたま市)の店舗は、窓越しにテラス席が広がるカフェ風の内装が特徴だ。
暖色系の照明に古材を使用した床で温かみがある店内は、壁の一面にコンクリート調のクロスを貼り、手前のバーカウンターにはオーナーからもらったお酒を並べている。もう一面は白のブリックレンガを貼り、商談用のカウンター席を設置した。全面ガラス張りの窓からは外のテラス席が見渡すことができる。視線をずらすと異なる景色が楽しめる作りになっている。
ボウリングでオーナーと交流図る
6年前、店舗移転の際に三角賢固常務が友人の建築士と相談しながら内装を考えた。「不動産会社らしくない雰囲気に仕上げた」と語る三角常務。「コーヒーをください」とカフェだと間違えて入店する人もいるという。
同社は350人のオーナーから管理を任されている。2014年に開催されたFIFAワールドカップの際には、オーナーや取引先を店舗に招き、50インチのテレビを前に30人がサッカー観戦で盛り上がった。他にもイベントを実施し、オーナーや入居者を招いている。毎回、定員を超える人気ぶりで参加できない人もいるという。