少額短期保険の募集を手掛けるAnjo(アンジョウ:大阪市)は、賃貸住宅のオーナー向けに遺品整理保険『エンディング費用保険』を企画した。販売元はジック少額短期保険(千葉県東金市)で、11月5日より販売を開始し、Anjoは正規代理店だ。
原状回復と遺品整理の費用を補償
Anjoは、遺品整理や清掃作業、医療系廃棄物処理を行うアールワークス(大阪市)から保険代理店の業務を独立させて2020年4月に設立された会社。アールワークスの代表も務める長谷川博之社長は、数々の遺品整理や孤独死の清掃業務の現場に立ち会ってきた。孤独死の原状回復費用を請求された遠縁の遺族や、遺族に相続放棄をされ全ての費用を払わなければならなくなった家主の姿を見てきたことで、なんとか円滑に円満に解決する方法はないかと考え、『エンディング費用保険』を企画した。
掛け金は、1居室当たり年間2000円。例えば、所有する全物件に対する包括契約では、入退居時で契約数を変動させ、入居数分の掛け金を支払う仕組み。孤独死の遺品整理と原状回復に特化しており、すでに加入している火災保険などと重複しない点も、新たに加入しやすいポイントだ。補償内容は、居室内で死亡の場合、最大100万円、交通事故など居室外で死亡した場合でも最大50万円が支払われる。
長谷川社長は「『エンディング費用保険』は、とにかく物件オーナーのことを考えてつくった」と語る。孤独死の現場は、一刻も早く清掃作業に入ることが重要だが、遺族やオーナーとの間で金銭面の負担がまとまらず、作業に着手できないことも多くあるという。「少しでも早く作業に取り掛かれればそれだけ費用を抑えられ、オーナーの負担も減ることになる」(長谷川社長)
今は『エンディング費用保険』を物件オーナーに知ってもらえるよう周知に努めているという長谷川社長は「将来的には、賃貸借契約を結ぶときにこの保険に加入することが普通になるように定着させたい」と語った。
Anjo
大阪市
長谷川博之社長(60)
(12月7日19面に掲載)
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