賃貸住宅の内見時に女性客に対して無理やりわいせつな行為をしたとして、エイブル(東京都港区)博多駅前店に勤める男性社員が5月26日に逮捕され、同社はフランチャイズ加盟店への説明や、再発防止の対応に追われている。
内見女性への強制わいせつの疑い
事件が起こったのは4月15日15時38分ごろ。容疑の認否は明らかになっていない。容疑者は2月1日付で採用された新入社員。同氏の具体的な処遇に関しては、厳正な懲戒処分が決定したものの、詳細については起訴が決まった段階で公表する予定だ。
同社は容疑者の逮捕当日に謝罪と再発防止、捜査協力について記載したプレスリリースを公開。翌5月27日には、当面の再発防止策などに関するプレスリリースを改めて発表した。
再発を防ぐために、1人で来客した女性客には女性社員が案内を行う体制を整えるとしているが、同社の直営店は432店舗あり、女性スタッフの確保が課題となる。女性社員が、内見案内ができない場合には、①男性社員は鍵の開閉のみを行い、室内には立ち入らない、②車での移動に女性客が不安を覚える場合は、現地待ち合わせとする、といったことを実施する。368店舗あるフランチャイズ店に関しては、事件の詳細と再発防止策について、同社の社員が説明して回っているところだ。
「弁護士や不動産関係者など外部の有識者を含む再発防止委員会を一刻も早く立ち上げ、早急に再発防止のための仕組みと体制を整えていく」と広報担当者は話す
(6月14日1面に掲載)
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