東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県で不動産事業を行うシンクコンサルティング(東京都渋谷区)は4月より、賃貸住宅にリノベーションを施し再販売する新サービス「リノ売り」を開始した。
売却益は家主に一部還元
リノ売りでは、経年劣化した賃貸マンションに、独自のリノベ「LOFTLDK(ロフト エルディーケー)」を施工。物件の価値を高めてから売却した後、オーナーに一部利益を還元する。
リノベにかかる費用はすべてシンクコンサルティングが負担する。ロフト構造を用いたリノベにより、コンパクトマンションの価値を向上。ほかの物件との差別化を図り、高めの賃料設定を行えるようにし、再販売価格を大幅に上げることができると同社ではみる。
リノベプランは、ワンルームからファミリータイプのものまで、さまざまな造作家具の組み合わせにより約200パターンを用意。ワンルームでは、ロフトベッドなどを利用した機能性のある造作家具の設置プランを提供する。
オーナーへは、売却受取金として、物件売却の最終金額からリノベ費用と同社の利益分を差し引いた金額を支払う。高値で売却できれば、上限100万円の売却配当金を支払うこともあるという。
リノ売りでは、販売期間を設けて早期売却、現金化を目指す「空室販売方式」や、物件のリノベ後に賃貸募集を行い、家賃収入を得ながら、オーナーチェンジ物件として販売する「賃貸契約付販売方式」を用意する。
同社はリノ売りで年間50件の受注、売り上げ目標10億円程度を目指す。
(2022年5月16日22面に掲載)