神奈川県を中心に7500戸を管理するストーンズ(神奈川県川崎市)は、今年5月から契約時の入居者初期費用負担を無くす新しい契約方式を始める。
これは、入居者の代わりにストーンズが契約主となることで、家主に支払う敷金・礼金と、仲介事業者に支払う仲介手数料を立て替え、入居者との間では転貸借契約を結び、毎月の賃料に2年間立て替え分を上乗せして、回収するというもの。
2年以内の解約に対しては賃料1・5カ月分の違約金が発生し、3年目からは賃料上乗せ分の請求が終了する。同社管理物件の平均契約年数や、2年以内の解約割合から算出した係数により、初期費用3カ月分を立て替える場合は賃料の14%、初期費用4カ月分を立てて替える場合は18%が上乗せされる。入居者は従来通りの一般契約を選ぶこともできる。
石井会長は「サブリース物件で行われることが多い初期費用0円に対抗するために始めました」と語っており、入居率の向上につなげたいと考えている。