シェアハウスの運営を行うアクシズポイント(東京都渋谷区)では、2005年から外国人向け住宅ポータルサイト『Tokyo Room Finder(トウキョウルームファインダー)』を運営している。同サイトでは5年前は約30%だったサイト直帰率が、直近1年間は約0・5%となっている。
外国人入居希望者がポータルを閲覧
同サイトはシェアハウスだけではなく、家具付き賃貸物件も掲載し、現在は約1600物件を紹介する。多くの物件が最短1カ月で契約でき、利用者の約3割が学生、5割以上は社会人だ。
「本気で日本での部屋探しをしたい人だけに閲覧してほしい」(神田美雪社長)とサイト訪問者の質の向上のため、同社では12年6月からFacebookグループを運営。実際に現在のサイトの平均滞在時間は5分以上、直帰率は0・5%とサイトに訪問した人のほとんどが複数ページを閲覧している状況だ。特に、Facebookからの流入数が多く、サイトの全訪問者のうち約3割を担う。
Facebookグループとは、あるテーマに基づいてメンバーを集め、メンバー間で情報交換、共有ができる機能のことだ。同社が運営するグループ『Sayonara Sale(サヨナラセール)』では、日本を去る外国人が不要になった家電を譲る場として、個人間のやり取りの場を提供する。16日現在の参加メンバー数は1万1185人だ。
「SNSを活用し、本当に日本で暮らしたい人、部屋探しをしている人にリーチできている」と神田社長は話した。