リノリビング(福岡市)が展開する、初期費用0円のリノベーションサービス『フリリノ』が好調だ。2018年から展開しており、現在は毎月6~10戸のペースで受注している。施工物件は累計約250戸。施工後の物件は賃料が上がるケースが多いだけでなく、平均入居率が99%となっている点も、賃貸住宅オーナーに人気の理由だ。
3年間で250件の工事を受注
『フリリノ』では、オーナーの代わりに、リノリビングが改修費用を金融機関から借り入れ、一時的に建て替える。次いで、オーナーとリノリビングの間で施工物件のサブリース契約を結ぶ。そして、契約期間に応じて分割した改修費用を差し引いて、オーナーへ支払う保証賃料を設定するビジネスモデル。サブリース期間が終了すれば、オーナーはリノベーションで競争力が上がった状態の物件を手にすることができる。末竹泰典社長は、「サブリース期間中は、退去に伴う原状回復工事費用の負担も不要なので、資金計画を立てやすい」と語る。