全国保証(東京都千代田区:7164)が前3月期「5.8%増収、8.1%営業増益、22円増配117円配」に続き、2022年3月期「5.2%増収(503億1000万円)、1.4%営業増益(387億8000万円)、13円増配130円配」計画と着実な伸長計画で立ち上がった。11期(上場以来)連続の増収・増益予想である。営業収益(=売上高)営業利益比率77%余りには、驚かされる。「住宅ローン保証」を中軸にして、カードローン・アパートローン・教育ローンの保証業務を展開している。
1981年の設立。入り口は「厚生年金転借住宅ローン」の保証業務だった。厚生年金加入の被保険者が、積立金の一部を住宅取得資金として一般財団法人年金住宅福祉協会(東京都港区)から借り入れる際の保証業務。住宅供給公社融資の保証・民間金融機関融資の保証業務と領域を広げ、98年に保証債務残高は1兆円に到達。2000年代に入り保証債務残高が一段と上積みされ、12年の東証1部上場時には8兆円に至っていた。