建築費の高騰が続き、賃貸住宅やビルの新築投資が難しくなっている中、「セルフストレージ」は、初期費用を抑えやすく原状回復負担も軽いことから、土地活用の投資対象として再評価されている。住宅のように立地条件に大きく左右されないため、従来は活用が難しかった土地でも収益化が期待できる点が特徴だ。加えて、空室が続くビルの一部を屋内型セルフストレージへ転用し、稼働率の向上を図る動きも広がっている。本稿では前号に続く第2回として、セルフストレージを土地活用の観点から捉え、その実態を整理する。
駅近に依存しない立地特性
コインパーキングからの転換事例も
第3章「土地活用」 旗ざお地など条件の悪い場所でも展開可能
郊外遊休地を活用
セルフストレージは住宅とは異なり、立地条件にあまり依存しない点が大きな魅力となっている。
特に屋外型は車を使って荷物の出し入れをするケースが多いため、「駅近」などである必要はない。むしろ従来から底堅い需要がある工事用資材などの一時保管場所としては郊外の遊休地の方が活用しやすい。
また一般的に20フィート(約13.8㎡)のコンテナを用いることから、狭小地や変形地でも対応できる。基礎土台のみの施工で、大がかりな建築工事を必要としないため比較的短期間での開業が見込める点も魅力だ。
小規模保管の需要も取り込む屋内型(加瀬倉庫提供)
土地活用の業態としてはコインパーキングに近いが、立地条件の制約はさらに少なく、通りから奥まった場所や旗ざお地でも成立する。近年では、稼働率が低下した駐車場をセルフストレージへ転換する事例も増えているという。





