シノケングループ(東京都港区)の2019年12月期の業績が減収減益となった。売上高は958億円と前期比14%減り、大台の1000億円を割り込んだ。営業利益は同17・6%減の98億円となった。
売上高・1千億円を割り込む
金融機関の融資姿勢の厳格化により主力の個人向けアパート販売が落ち込んだ。それ以外の事業ではほとんど増収増益となったものの、「ゼネコン事業」や「不動産サービス事業」(アパート管理)などでは、アパート販売分を補いきれなかった。
アパート販売の減速は大きい。20年12月期の売上高は1020億円と同6・5%の増収を計画しているものの、17年度より若干下回る水準で、取り戻しにはなお時間がかかりそうだ。
同社は現在、個人向けアパート販売に依存している今のリスクを、分散させる対策を進めている。販売チャネルの多角化とストック収入の積み上げにより、バランスの取れた収益構造をつくることだ。