家主向けに事業承継コンサル推進
レオパレス21(東京都中野区)は10日、運用型信託会社の免許を取得したと発表。7月2日から営業を開始する。不動産業界で運用型信託会社をグループに持つのは、スターツコーポレーション(東京都中央区)に次いで2社目となる。
目的は、家主の事業承継の支援やコンサルティングを強化することだ。同社のオーナーは全国に約2万8000人いるが、そのうち47%は70歳以上と高齢化が進む。「あと10年以内に資産承継の需要が増えていくことを考え、サポートのできる信託会社をつくった」と同社は話した。
大手管理会社による信託会社の先駆けはスターツ信託(東京都中央区)だ。運用型信託会社として2009年に設立し、これまで200件の不動産信託の実績がある。
14年には大東建託グループの大東みらい信託(東京都港区)が営業を始めた。17年10月には、大和リビングマネジメント(東京都江東区)がグループで信託会社ハートワン信託(同)を設立。積水ハウス(大阪市)も同年3月に積水ハウス信託(東京都渋谷区)を立ち上げ、グループで賃貸住宅を建築した家主を対象に信託を提供する。