家具の販売・レンタルを行っているフォー・ディー・コーポレーション(東京都新宿区)。同社は、7月中旬よりフェイク家具「なんちゃってシリーズ」の販売を開始する。
フェイク家具は、「手軽にできるモデルルーム~手間とコストを最小限に~」をコンセプトにした原寸大の家具模型。軽量なダンボールを使用しており、小さくたたんで持ち運びできる。
今回販売するのは、同シリーズの第一弾となる「なんちゃってシングルベッド」。重さは約3kg程度、たたんだ時のサイズは、60×100×8cmとコンパクトで車のトランクに収納できる。組み立ての所要時間は、30秒と短時間。組み立てて、折りたたむことで繰り返し使える。価格は9800円。
家具を置いたらどのような印象になるか、内見者としては気になるところだ。そこで、内見の際に何もない部屋を見せるより、この「なんちゃってシングルベッド」を持ち込むことで、ベッドの圧迫感や配置などイメージすることができ、空室のPRになる。
通常、部屋の雰囲気を把握する際に、有効的とされるのがモデルルームだ。実際の生活がイメージしやすいなどの理由から契約に結びつくケースが多いという。しかし、導入コストや入居が決まった後の家具の移動などの問題が発生する。今回、同社では、これらの問題解決の一手として提案していく。
「簡単に低価格でモデルルームができないものかと考えたときにこのアイデアが生まれました。フェイク家具ですが、実際に物件案内時に活用することにより、効果が得られると思います。今回は、ベッドタイプからの販売になります。仲介店舗の営業担当者がワンルーム案内時に使用し、成約率アップにつなげて欲しいと思います」(同社 鈴木智也氏)