大東建託に業界最多の345人が入社

2016年04月04日

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面談数を増やし優秀な人材を確保


新年度を迎えた1日、日本各地で入社式が行われた。
2016年度の新卒採用は、圧倒的な売り手市場に加え、スケジュールの後ろ倒しで混乱が生じ、不動産業界も苦戦を強いられた。
しかし、当日の会場には期待を胸に晴れやかな表情の新入社員の姿があった。

グランドプリンスホテル新高輪で行われた大東建託(東京都渋谷区)の入社しには、345人の新入社員が出席した。
過去最高人数だった昨年の406人を超える525人を計画していたが、180人届かなかった。
男女比は2:1ほどで、これまで技術職で行っていたインターンシップを営業職にも導入した。
春、夏、冬の年3回で、数日間かけて各店舗で賃貸仲介や、オーナー宅への訪問営業を社員同伴で体験してもらう。
学生に、大東建託のこと、不動産業界のことを知ってほしいという思いから実施し、好感触だった。
同社の熊切直美社長は入社式で「小さなことも積み重なると大きな差が生まれる。ひとつひとつ、焦らずしっかり積み上げてほしい」とあいさつした。

レオパレス(東京都中野区)には335人が入社した。
うち男性158人、女性177人。
昨年比で161人減ったのは、定着率の向上により採用計画数を下げ、より優秀な人材獲得のために採用を絞ったためだ。
適性を判断するため、人事ではなく現場の社員150人が面談をするリクルーター制度を導入した。

エイブル(東京都港区)は、毎年120人程度の採用枠を設け、今年は112人が入社した。
直接学生と会う機会を増やすため、人事担当者が大学に足を運び、企業説明会を積極的に実施。
学生に仲介の模擬接客を体験さえるなど工夫を凝らした。

ハウスメイトパートナーズ(東京都豊島区)には、男性25人、女性26人の計51人が入社。
中途採用が困難なため、新卒枠を広げ昨年より16人増えた。

グループの組織改組で昨年から賃貸管理の専門会社としてスタートした東急住宅リース(東京都新宿区)は、男性11人、女性23人の計34人が入社した。

3月末にフランチャイズ加盟店が900店に達したセンチュリー21・ジャパン(東京都港区)の入社式には、13社が参加。
51人の新入社員と加盟店経営者などが出席した。

3月には2017年度新卒採用活動がスタートしている。
会社説明会やインターンシップ、SNSなどを通じ、学生との接触機会を増やす取り組みが目立つ。
昨年度8月以降、辞退者が多かったため、内定人数の見立てに苦悩する人事担当者も少なくない。

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