法人向けの賃貸仲介を行うFPR(東京都渋谷区)は、仲介件数を年々伸ばす。東京に加え、埼玉県と神奈川県での支店開設で、成長に拍車をかける。牛島大輔社長に同社の戦略を聞いた。
横浜に新店舗、面展開を加速
成約122%に増加 企業の顧客2450社
FPRは、法人向けの賃貸仲介事業で成長する。2022年10月〜23年9月の賃貸仲介件数は3455件。前の1年に比べ445件増やした。18年比では1300件以上伸ばしている。
1都3県(東京、神奈川、埼玉、千葉)をメイン商圏とし、四つの拠点を置く。従業員数はパート・アルバイトを含め35人。売上高は非公開。
顧客企業は約2450社、うち社宅代行会社を通さない直接取引もあるのが522社だ。業種はITからメーカー、人材派遣、建設、介護など業種・会社規模共に幅広い。
24年3月期の依頼件数は6500〜7000件とみる。前期と比較し、122%に伸ばす見込みだ。依頼からの成約率は51%ほど。
牛島社長は「新たに立ち上げた拠点の案件が伸び、全体が底上げされている」と話す。
東京都では渋谷区に本社、羽田空港へもアクセスの良い浜松町支店の2拠点を置く。
1都3県の拠点を増やすため、21年には埼玉県さいたま市に大宮支店、23年6月には神奈川県横浜市の新横浜に横浜支店を開設した。