空き家解体と住まいの「終活」
マッチングサイト2000社が登録
クラッソーネ(愛知県名古屋市)は、解体工事DXプラットフォーム「crassone(クラッソーネ)」を全国展開する解体テック企業だ。
主力サービスはユーザーと解体事業者をつなぐマッチングサイトの運営。2020年のリリース以来、問い合わせ数は14万件、登録業者数は全国47都道府県で2000社を超えている。エンドユーザーからの問い合わせ1件につき、3〜6社の事業者を紹介する。ユーザーはそこから1社を選んで、ウェブ上で直接契約し発注をかける。
同社の川口哲平社長は「施主のニーズに沿った複数の工事会社が紹介されます。そのため相見積もりが取れるだけでなく、口コミや会社情報まで確認したうえで、安心して工事会社を選択できるサービスです」
解体事業者は中小で知名度がない企業がほとんど。ユーザーにとっては取引に不安を感じるケースが少なくないが、同社が間に入ることで安心を与えることができる。一方、解体事業者にとってもメリットは大きい。従来多くの解体事業者は、特有の多重下請け構造により、不当に安い金額で受注していたケースが多かった。だが、サイトを通して直接ユーザーと契約できることで、適正な利益が得られるようになるからだ。