アマゾンジャパン/アクセルラボ、賃貸住宅をスマートホーム化

アマゾンジャパン,アクセルラボ

商品|2024年08月05日

人工知能付きスピーカー設置

 IoT対応の家電や設備で快適な暮らしを実現するスマートホーム。アマゾンジャパン(東京都品川区)は2023年12月より、AI(人工知能)アシスタントのAlexa(アレクサ)を使った法人向けサービスを提供している。

 サービス名は「Alexa Smart Properties(スマートプロパティーズ 以下、スマートプロパティーズ)」。従来は個人向けに提供してきたAlexa搭載デバイスによる音声AIサービスを、賃貸住宅やホテル、高齢者施設の管理・運営事業者に加え、自治体向けに提供する。

 サービス導入時には、Alexa搭載のスマートスピーカー「Echo(エコー)」シリーズを設置する。入居者は入居当日から、音声による家電操作やAlexaを通じての情報検索などを行うことができる。サービス導入時に導入事業者が一括設定するため、入居者はアプリのダウンロードや家電の設定が不要だ。

Echo画像

宅配ボックスとの連携や電気使用量の確認も可能だ

 アマゾンジャパン事業開発本部アレクサインターナショナルの澤田大輔本部長は「Alexaの便利さを賃貸住宅で感じていただくことで、持ち家に引っ越す際にも引き続きサービスを使ってもらいたい」と話す。

 同サービスの賃貸住宅への導入は、アマゾンジャパンと契約した事業者が担当する。賃貸住宅の領域でいち早く導入事業者となったのが、賃貸住宅を中心にスマートホームサービスを提供するアクセルラボ(東京都新宿区)だ。

 同社は、アプリで家電や住宅設備を操作するサービス「SpaceCore(スペース・コア)」を展開する。24年6月末時点の導入戸数は約2万3000戸で、そのうち8割が賃貸住宅だ。賃貸住宅の開発・管理を行うインヴァランス(東京都渋谷区)から分社化。その経験から管理業務に配慮したシステム設計を強みとしている。スマートプロパティーズにも、管理業務の効率化に寄与するコミュニケーション機能を付与する。例えば管理会社は、物件の工事や点検のお知らせをスマートスピーカーに送信することができる。入居者に直接通知を届け、物件に掲示物を貼りに行く手間を削減する。

 将来的には災害時における入居者の安否確認や、無人内見への活用といった展開も考えられるという。

 アクセルラボでは6月末時点で、約660戸の賃貸住宅にスマートプロパティーズを導入済みだ。宇田川大輔取締役COOは「まずは当社のサービスであるSpaceCoreを導入する企業へ、スマートプロパティーズの提案を進めていく」と話す。

(2024年8月5日35面に掲載)

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