「マルライナー工法」
マルライナー工法とは、老朽化した排水管を取り換えることなく、耐久性の高い排水管へと再生する工事法だ。
古い排水管の内側にエポキシ樹脂を含んだ芯材で新たなパイプを形成する「パイプインパイプ」は同社が開発した特許技術。マルライナー工法の特長の一つは、穴や亀裂があっても、エポキシ樹脂と芯材で、きれいにふさげる点だ。そして、腐食などでできた排水管内側の凹凸も滑らかによみがえる。
必要な工期は3日間で、そのうち排水制限を行うのは、1日目と2日目の午前9時〜午後5時の間のみと、生活への負担をできる限り抑えられるように配慮している。また大規模な工事を伴わず、人手や手間もかからないため低コストで施工することが可能だ。排水管を丸ごと交換する工事と比較すると、大幅なコスト削減が期待できる。老朽化した排水管をそのまま利用・再生することで、廃材の排出を極力抑えるエコロジーな工法だ。
(2024年10月21日30面に掲載)