災害時にも活用可能
関西圏を商圏に電力事業を主軸とする関西電力(大阪市)はインフラ事業者として、環境に配慮するZEH(ゼロ・エネルギー・ハウス)住宅やオール電化住宅などが、賃貸住宅業界にも普及していくことを目指している。
出展ブース内では、IHクッキングヒーター(電磁調理器)や電気式給湯器の「エコキュート」を展示する予定だ。IHクッキングヒーターは、ガス代が不要で、高火力で調理できることや、掃除のしやすさが入居者のメリットとなる。火災の心配がないため、安心して住むことができる点や、オーナーにとっても火災により賃貸マンションやアパートを毀損(きそん)する心配がない点が魅力だ。
またエコキュートは、自然のエネルギーを活用するため、省エネルギー性に優れ、割安な夜間電力を使用しお湯を沸かすことも可能。災害時には、生活用水として貯水タンク内の水やお湯を活用できる点など、各設備の導入メリットと併せて訴求していく。
太陽光発電設備の搭載や高断熱材の採用により住宅性能を高めることは、環境問題への対応というだけでなく、入居者にとって快適で住み心地のいい住宅の実現にもなる。住宅設備のアップグレードで競合物件との差別化につながり、入居者から選ばれる物件として優位性を保つことができる。
(2024年12月2日7面に掲載)