経常利益率1.1ポイント増
アパートの建築・販売を主力とするBest Stage(ベストステージ:埼玉県富士見市)は、35期となる2024年7月期の決算を発表した。
グループの売り上げは前期比24%増の62億6000万円、経常利益は同50%増の3億9000万円となり増収増益で着地した。経常利益率は6.2%で、前期比1.1ポイント増加。メイン事業となるアパート販売が全体の業績をけん引した。
同社のアパート事業は、開発・販売と建築請負の二つ。23年4月~24年3月の完工実績は46棟507戸に上る。
主力事業となる販売が好調だった要因の一つに、人材育成による営業体制の強化を挙げた。20年から新卒採用を開始し、社員数は4年間で倍近くの約80人弱となった。新卒入社の4年目の社員が営業所長に就任するなど、人材に厚みが出てきている点が営業力強化につながっていると同社はみる。
35期におけるアパート販売・請負の成約経路は、金融機関や不動産会社といった協力事業者からの紹介が5割で、3割強が新規顧客、残りの2割弱が既存顧客だった。今後、新規顧客からの反響獲得を強化していく方針を掲げる。
決算発表会は、10月に埼玉県内のホテルで開催した。椿内学社長は「今後も無理をしない経営を念頭に置き、少しずつ純資産を積み上げ、市場の外的要因に左右されない強い会社を目指していく」と述べた。
(2024年12月2日3面に掲載)