エポスカードなどのフィンテック事業を展開する丸井グループ(東京都中野区)とコミュニティー型ワークプレイスの運営を手がけるツクルバ(東京都目黒区)は3月29日、2社共創のリノベーション賃貸ブランド「co-coono(コクーノ)」の設立を発表。ワークプレイス付きでコミュニティー型の賃貸となる。6月中旬に第1号拠点を東京都杉並区にオープンする予定だ。
上北沢に1号拠点竣工予定
物件は、京王電鉄京王線「上北沢」駅から徒歩6分の場所に立地。RC造の地上5階建てで、個室タイプのシェアハウスを含む全19戸。築28年の元社宅をリノベした。間取りはワンルームで、広さは19.73~22.56㎡。シェアハウスの居室は、9.50~12㎡。想定家賃は、管理費と併設するワークプレイスの利用料を含めて6万5000~8万5000円だ。
入居者ターゲットは、1990年代後半から2000年代生まれのZ世代。入居者と外部利用者への開放を予定する併設のワークプレイスを交流拠点とし、「個人で事業を始めたい人」や「プライベートの時間で関心のあるテーマのプロジェクトを立ち上げたい人」などが合流し切磋琢磨(せっさたくま)し合える環境を提供する。
物件とワークプレイスの企画・設計デザインをツクルバ、物件の保有・管理・運営は丸井グループが担う。
丸井グループokos(オコス:東京都中野区)TSUKURUBA事業部の兼子卓也課長は「グループでは、Z世代を将来を担うステークホルダーとみている。新たなことに挑戦したい人を応援・鼓舞する拠点として、棟数を拡大していきたい」と語る。今後は、同社グループでの保有のほかにサブリースでの展開も想定している。
(2022年4月18日2面に掲載)