新工場完成で供給体制を強化
木造アパートやガレージハウスなどの収益不動産開発を手がけるフィリックスは5月、愛知県常滑市に住宅部材の製造拠点である「常滑工場」を竣工した。同工場はフィリックスが独自開発した工業化・木造建設技術「FELIX工法7.0(セブンゼロ)」を全国に普及させるための基幹工場の役割を担う。
同工法の最大の特徴は、建設工程の約70%を工場内で完結させる点にある。サッシや外装材、断熱材、電気配管をあらかじめ組み込んだ壁・床パネルのほか、階段ユニットやベランダ水勾配といった主要部材を工場で製造し、現場へ一括搬送することができる。
竣工式で挨拶をする水野秀則社長
これにより、現場での作業負担を大幅に軽減する。職人不足が深刻化する住宅建設現場において、工期短縮と品質の均一化を両立させる。同工法は2025年12月に建築工法の特許を取得済みで、専用のCADシステムの開発にも取り組んでいる。
同工場は敷地内に3棟を構え、ゆくゆくは戸建て30坪換算で月40棟分の生産をする予定だ。工場内には全館空調を完備し、太陽光パネルによる再生可能エネルギーを活用している。
自動で材料を運び木材をプレカットに仕上げる機材
同社は、すでに稼働している静岡県富士市の富士第一工場との両輪で、建築部材の供給を強化する。全国のビルダーや商社と連携し同工法の普及を加速させる方針だ。
26年5月1日には常滑工場の竣工式が行われ、常滑市の伊藤辰矢市長のほか、取引先の金融機関や建設会社ら関係者が参加した。同社の水野秀則社長は、参加者に感謝を述べるとともに「建設会社でもあり製造メーカーでもある当社は、常滑市を起点に日本から世界へ木造住宅の工業化を普及・推進させる」と抱負を語った。
(2026年6月15日5面に掲載)





