パパネッツは、賃貸管理会社を主な顧客として巡回点検、清掃、入退去対応といった現場業務を全国で引き受ける。2年ほど前からマンスリーマンションの現場業務受注が好調で、2026年2月期の売上高は57億7100万円で前期比7.5%増、営業利益は4億6400万円で同25.9%増となった。25年3月には福岡証券取引所に上場した。「現場を知らない人間の言葉は響かない」と話す伊藤裕昭社長に聞いた。
運送業から独立、現場仕事で57億円
マンスリーが好調
パパネッツの26年2月期売上高のうち、42%を占めたのがマンスリーマンションの現場業務受託事業だ。部門売り上げは、前期に比べ35%の増収となった。賃貸管理会社の間で、規模の大小を問わずマンスリー事業を始める企業が増えていることが要因だという。特に、家具の設置、消耗品の補充、清掃、リネン交換といった、運営に必要な現場業務を一手に引き受けられることが強みとなっている。「家具設置からリネンまですべて引き受けられる会社は少なく、多くの場合各社に分離発注しなければならない。『パパネッツではマンスリーの現場仕事を一括で頼める』という認識が管理会社に浸透していることが大きい」(伊藤社長)
元々の主業である賃貸住宅やコンテナボックスの巡回事業は売上高の27%で、前期比16.7%の増収となった。定期清掃、現場点検、鍵交換、入退去対応など、現場に赴く仕事を賃貸管理会社やコンテナ運営会社から受託する。賃貸管理業法の施行により、年1回以上の点検や定期報告が定められたことや、働き手不足など管理会社側の状況変化が受注を伸ばしている。「管理会社の顧客数は405社で、1カ月の平均巡回棟数は2万1600棟。顧客として取引があるのは賃貸市場全体のごく一部であり、上振れ余地は大きい」(伊藤社長)
売上高の23%を占める「インテリア・トータルサポート事業」は、ハウスメーカーが販売した家具を全国に配送する業務がメインだ。複数の家具販売会社からそれぞれ送るのではなく、パパネッツが配送先ごとに取りまとめて配送する。そのため、全国に配送する配送会社のネットワークを構築している。このネットワークこそ、マンスリーマンション現場業務など、同社の事業全体を支える基盤となっている。





