M&A(合併・買収)を売り上げ・利益の増加の目線だけではなく、他社の強みを取り入れる手段としても考えるのが、ビーロットだ。10年間で完全子会社化・連結子会社化した案件に限ると7社をM&A。2025年には取得した企業を売却した案件も出てきている。
M&A通じ、協働・ノウハウ蓄積
IT 企業を取得 ゴルフ場経営支援
不動産投資開発やコンサルティングを手がけるビーロットは、多様なM&Aや企業投資を積極的に進めている。事業領域の拡大やグループ化した企業を通じた新規事業の発掘なども狙う。案件ごとに全株式取得や共同出資、優先株式による出資などを使い分ける。
望月文恵常務は「当社にとってM&Aは、事業規模を大きくすることが目的ではない。自社に不足している機能やノウハウを取り込み、企業価値を高めることが重要だと考えている」と語る。
2025年には不動産再生を手がけるクマシュー工務店をはじめ、ゴルフ場運営のティアンドケイ、ゴルフ場予約システムを展開するジャパンゴルフオンラインなどをグループ化してきた。
中でもクマシュー工務店の買収は、グループ全体の販売用不動産の在庫拡大に大きく貢献した。同社は、底地や老朽化したアパートなど収益性の低い物件を取得し、権利調整などによって高収益物件へ再生・流通させることを強みとする。クマシュー工務店が仕入れた物件をビーロットの顧客基盤を生かして販売するなど、グループ間のシナジーも生まれている。ジャパンゴルフオンラインのM&Aでは、全国約160カ所のゴルフ場オーナーとの接点を獲得し、新たな顧客基盤の構築につなげている。「ジャパンゴルフオンラインをゴルフの会社と取るか、システムの会社と取るか、立場によって見方が変わってくる。当社では、ゴルフ場オーナーに寄り添うシステム会社として認識している。グループ会社になった現在は『ゴルフ場経営ダッシュボード』という経営支援サービスの展開も始めた」





