「リジェネラティブ」の考え方を取り入れた環境配慮型のリノベーション賃貸マンションが相場より2割高い賃料で成約した。素材にこだわり、環境負荷を抑えながら、デザイン性を高めて賃料アップも実現。長期的な改修コストの低減も見据え、環境への対応と収益性の向上を両立させた事例となっている。
デザイン性高め収益力アップ
自ら素材を選定
物件は大阪メトロ御堂筋線昭和町駅から徒歩3分の場所にある賃貸マンション「昭和町エクセルハイツ」だ。その1室を、環境再生型・循環型素材を取り入れたリジェネラティブ仕様にフルリノベした。竹フローリングやデニム端材を活用した左官材などを採用。デザイン性や機能性も高め、通常のフルリノベ物件より高い賃料で成約した。
同物件は不動産事業を展開する辰野(大阪市)が保有するもので、1994年3月竣工の鉄骨造7階建て、総戸数45戸。改修したのは専有面積28.67㎡の1Kの部屋だ。退去が発生した住戸で全面的な改修が必要となったことを機に、全社を挙げて進めているリジェネラティブの取り組みを住宅にも広げた。
素材の選定から空間のつくり方まで同社が考えた。床には、成長が早く環境負荷軽減に貢献する竹フローリングを採用。当初は無垢材を検討していたが、環境への貢献と質感、デザイン性などを総合的に判断した。キッチンには国産無垢材の天板を使用。壁の一部にはデニム端材をアップサイクルした左官材「ヌルデニム」、天井には卵の殻などを活用した「エッグペイント」を取り入れた。洗面所とキッチンには廃番予定品や余剰在庫などのアウトレットタイルを使った。





