団信活用、金融機関交渉の事例
不動産コンサルティング事業を手がけるエスクリエイト(大阪府岸和田市)は、不動産コンサルタント仲間と連携して不動産会社や士業を対象とした研究会を立ち上げた。発足した「FUDOCURE研究会」では、現場で対応困難な事故物件や、複雑な権利関係を抱える相続不動産の解決ノウハウを共有する。10月27日に大阪市の「大阪産業創造館」で第1回研究会を開催し、約40人が参加した。
第1回研究会のテーマは「事故物件の相続相談、どうやって解決していく?」。公認不動産コンサルティングマスターであるエスクリエイトの笹倉太司社長が実際に依頼を受けた案件を例に挙げ、講義を行った。紹介されたのは、疎遠になっていた父親が孤独死した物件の相続をサポートした案件。団体信用生命保険の活用や金融機関との交渉で、相続放棄するしかないと思われた物件を相続した相続人に財産を残すことができた。同案件でエスクリエイトと連携した平野町法律事務所(大阪市)の中林祐太弁護士も登壇し、法律実務の観点から同案件を解説した。
同研究会は今後、全国各地での開催を計画している。2027年1月には東京で第2回の開催を予定。テーマは「ニュースを不動産に変えるアナロジー思考」で、公認不動産コンサルティングマスターの近坂祐吾氏が講師を務める。
笹倉社長は「単身高齢者の増加で、不動産会社が『孤独死』関連の案件に関わるケースは多くなっている。当研究会では、孤独死関連の案件をはじめとした相続相談の現場ですぐに使える実践的なノウハウを提供していくことを目指す」と語る。
(2026年11月2日4面に掲載)





