警備やビルメンテナンス業を展開する東洋テック(大阪市)は11日、マンション・アパートに住む高齢者向けの見守りサービス「mimamori・O(ミマモリオ)」の提供を開始した。賃貸住宅を含む共同住宅において、高齢入居希望者の受け入れ促進のため、契約時の付帯商品としての取り扱いを想定する。
高齢入居者の受け入れ支援
見守りは、センサーを利用する。毎日の開け閉めが予想される冷蔵庫に縦10cm、横3cmのセンサーを設置。ドアを開閉するたびに入居者の家族らや物件の管理会社に通知が届く。
一定期間ドアの開閉がない場合、家族らは管理会社か東洋テックに連絡。現地には同社スタッフが駆け付け、状況によっては鍵を開け居室部に入り、対面で入居者の安否を確認する。
同サービスは、センサー通知システムと同社に居室部の鍵を預ける駆け付けサービスがセットになったもの。センサー通知システムのみの提供にも対応する。
DX本部イノベーション推進部の藤本綱一郎部長は「人口減少が進む中、空室対策として高齢者の入居受け入れを検討したいという管理会社の声から、同サービスの開発に至った」と語る。
今後は、同社が拠点を置く関西圏を中心に展開予定だ。2026年までに、サービス導入6000件を目指す。
(2022年10月24日・31日3面に掲載)