猫と暮らせる賃貸住宅『Maison Neko(メゾンネコ)』は、JR常磐線・京成金町線『金町』駅から徒歩15分の場所にある。猫物件を手掛けるGatos Apartment(ガトスアパートメント:東京都杉並区)監修のもとつくられた同建物は、入居待ちが出るほどの人気物件だ。
縦移動が好きな猫の特性を考慮した4層デザイン
『Maison Neko(メゾンネコ:東京都葛飾区)』のコンセプトは、「キャットタワーの中に人が住む」だ。そのために1住戸3階建てとし、1階はリビングや専用テラス、2階にはキッチンやトイレ、3階に浴室、そしてロフトを設けた4層構造とした。縦方向の移動を好む猫の特性を考慮した造りだ。
『Maison Neko』では、室内で運動不足を解消でき、快適に暮らせるような造りを目指した。全室専用テラスを設けることで、猫が外に出られる空間をつくるなど工夫している。専用テラスの塀は高さ約2mとし、屋根に使われる素材を使用。爪が引っ掛からないため、容易に脱出できない造りとなっている。
またトイレの処理がしやすいように、トイレに猫用トイレスペースを設けた。近くにトイレ用砂やマットなどが片付けられる収納も用意。トイレに流せるタイプのトイレ用砂を使えば、そのままトイレに処理でき、臭いも気にならない。
猫は夜行性なので人間が寝ている時間帯にふんをすることも多い。そこでトイレの扉には猫専用の小さな扉を用意。猫は自分のタイミングでトイレをすることができ、人間は朝までぐっすり眠れる仕様だ。
「人間ファーストで造るようにしています」と同物件の監修者 Gatos Apartment(ガトスアパートメント:東京都千代田区)木津イチロウ代表は話す。猫が好みそうな棚をたくさん用意するのではなく、インテリアに溶け込むようなモノを設えている。また賃貸物件のため、どのような猫が入るか分からない。高い場所に窓を設け、縦方向の移動がしたくなるような空間を用意し、過剰に造り込まないようにした。入居者が猫の特性に合わせて家具や棚などを足していけばいいという考えだ。