エフ・アイ・ティー・パシフィック(東京都台東区)が、スマートフォンアプリを使った管理会社向け建物管理報告システム「Smart Maintenance」の販売を強化している。これはITシステム開発のC-UNIT SQUARE(愛知県名古屋市)が、大手管理会社の依頼により開発したものだ。今年2月より外販を行っている。
管理会社とビルメンテナンス会社が建物状況をスマートフォンやタブレットPCで共有できるのが特徴。オプションでオーナー向け報告ページの作成も可能だ。
ビルメンテナンス会社の担当者が定期清掃や修繕を行った際に、スマホのカメラで現況を撮影すると、管理会社の管理画面では対象物件・撮影時間といった情報とともに表示・記録される。スマホを扱ったことがない人でも簡単に使いこなせることを目指しており写真を定点撮影できるように、あらかじめ撮影箇所を登録すればガイドに合わせて撮影できるシステムが組まれている。
ビルメンテナンス会社から定期点検の結果を確認した管理会社は、オーナー向けの報告書を作成する。報告書はオーナー向けのページにアップロードすることもできる。オーナー向けページでは、オーナーから修繕依頼の見積もり依頼を受けるところまでシステムに組み込まれている。導入コストは管理棟数500棟で70万円程度になるようだ。