ミサワホーム(東京都新宿区)は、同社が建築し、10kW以上の太陽光発電システムを搭載の戸建住宅または賃貸住宅で、かつ固定価格買取制度の全量売電方式を選択する施主からプレミアム価格で電力を買い取るサービスの提案を5月22日より開始した。
今回の提案では、10kW以上の太陽光発電システムを搭載することで全量売電による家計負担を軽減する「Solar Max(ソーラーマックス)」シリーズなどを建築した施主が対象。
10kWの太陽光発電システムを搭載し全量売電する場合、20年間で約633万円の売電収入が見込め、さらにエネルギー管理のノウハウを持つエナリス(東京都千代田区)が一般電気事業者の買い取り単価に1kWhあたり1円のプレミアムを付加した価格で買い取ることで、対象となる施主は20年間で約20万円の追加収入が得られる資産を目安として提示している。
なお、同社は昨年、50kW以上の需要家に電力を供給できる「新電力(特定規模電気事業者)」の届出を完了しており、今回のスキームで集めた電力をミサワホームがエナリスから優先的に購入し当社のグループ会社へ供給することで、再生可能エネルギーの活用にも取り組む。
今回の電力の買い取りは新築だけでなく、これまでに10kW以上の太陽光発電システムを搭載し、既に固定価格で全量売電している賃貸住宅約50棟のオーナーも対象となる。
同社は今後も太陽光発電の普及を促進するとともに、2016年に予定されている電力小売完全自由化を見据えて電力の買い取り及び供給に取り組み、さらに一般家庭向けの電力小売やスマートシティ内での電力の融通なども視野に事業を展開していく考えだ。