6月には、中国・広州に新店舗
エイブル(東京都港区)の海外ネットワーク出店が加速している。1日には、中国・広州市に『エイブルネットワーク広州店』を開店した。同店舗は、2016年8月1日に開設した中国・深セン店を運営する現地不動産会社による2店舗目の出店。
広州店では中・高級マンションを中心とした賃貸仲介にとどまらず、契約時に加入することで受けられるオプションサービスも提供する。備品の交換、鍵の紛失や水漏れの際の24時間の緊急対応などだ。さらに、家政婦やスポーツサークルの紹介まで、現地で生活するうえでのソフトサービス情報も発信し、現地の企業と連携して、顧客の幅広いニーズに応えていく。広州市は、中国でも北京、上海に次ぐ第3の経済都市で、日系企業2146社の拠点があり、在留邦人数は2万1147人と、賃貸仲介においても日本人による一定以上の需要を見込めるエリアだ。
エイブルでは、昨年8月の中国・深セン店から1年足らずで中国、タイ、インドネシア、ベトナム、インドとネットワーク店による海外展開を進めてきた。
ネットワーク店の出店については、日本の企業が海外進出で新しく拠点を出す場合と、地元企業が日本人顧客獲得のために日本で認知度の高いエイブルネットワークに加盟するケースがある。
前者では、日本で仲介店舗を展開するトヨハウス(愛媛県宇和島町)がタイ・バンコクで現地法人を立ち上げたケースや、国内で外国人専門に家賃債務保証事業を展開するグローバルトラストネットワークス(東京都豊島区)がベトナム・ハノイに店舗を出した事例が出てきている。