なかなか入居が決まらなかった和室2間のアパートを、単身者向けの1LDKにリノベーションしたのは、総和建工(静岡県焼津市)だ。木目を生かした渋めのインテリアで、単身の男性を狙ったところ、募集開始後、初めて紹介した40代男性が入居を決めた。
賃料アップで単身男性が即決
物件は、JR東海道本線「藤枝」駅徒歩15分の『シャルムハイツ』。築25年、軽量鉄骨造2階建てアパートで、スーパーやコンビニが近く、立地は良好だ。しかし、2DKで2室とも和室だったため、A202号室は入居者が決まらず、1年半ほど空室が続いていた。
「一人暮らしの入居者が多いアパートなので、単身者向きにリノベーションした」と話すのは、大川雅専務だ。男性の一人暮らしを意識したデザインにしたという。
2間の和室は、1LDKの洋室に変更。節や色ムラのある、荒々しい木目のフローリングを床に施工し、押し入れやトイレの扉にも木目柄のシートを貼った。天井やアクセントクロスも、グレーや濃いブラウンなど全体的にシックな色合いでまとめ「カフェのような空間」にした。