ダイア建設(東京都新宿区)は08年12月19日、民事再生手続開始の申し立てを行い、東京地方裁判所に受理されたことを発表した。負債総額は300億円。
マンション建設中堅で『ダイアパレス』シリーズを展開。1976年に設立され、マンション分譲中心に事業を拡大。
89年には東証2部に上場するも、ホテルやファイナンス事業にまで手を拡げたことが響き、バブル崩壊と共に多額の不良資産を抱えた。
03年には債務超過に陥り、産業再生機構支援のもと、マンション分譲、管理、リフォーム以外の事業リストラを進めてきた。アゼルとの業務提携や、10年3月期の販売目標を1300戸などとしていた。
しかし、08年10月以降、中核事業のマンション分譲も販売が急速に落ち込んだことで資金繰りに窮し、再建を決断するに至った。
同月22日、同社の発行済み株式16・4%を保有し、筆頭株主となっているレオパレス21(東京都中野区)は、ダイア建設が民事再生法適応を申請したことに伴い、同社株式の評価損約5億円を計上すると発表した。2008年10―12月期に一括計上する。