宅配ロッカーの製造・販売などを手掛けるフルタイムシステム(東京都千代田区)は都内の病院や医療機関に「物品受け渡し専用ロッカーシステム」を6カ月間無償貸与する。5月22日から6月23日まで申し込みを受け付けている。新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、入院患者への面会や訪問が制限、禁止されている状況の中で、家族や支援者から患者への荷物を、非対面・非接触で受け渡しできるようにする。
医療機関に宅配ロッカー無償貸与
同社の『フルタイムロッカー』を病院向けにカスタマイズした10セットを、6月1日から順次提供する。コンピューター制御式で、家族や友人、支援者が物品受け渡し専用ロッカーに届けたい荷物を入れ、取り出し用暗証番号を設定。電話やメール、SNSなどの手段で暗証番号を伝えることで、入院患者や病院関係者がボックス内に入った荷物を取り出すことができる。院内セキュリティーの状況によっては、病院関係者による荷物の取り次ぎの運用も可能になる。入院患者や病院関係者がオンラインで事前にロッカーの空き状況を確認することもでき、外の面会希望者に伝えることで、ロッカーが埋まってしまっているような事態も避けることができる。