賃貸管理を行うクラリス(埼玉県坂戸市)は、築古・空き家をグループホームに活用する提案で効果を上げている。2020年1月には、築30年の戸建て住宅をグループホームとして入居募集し、募集期間1カ月で相場より1万5000円高い、9万円で成約した。
相場の1万5000円高で契約
成約した物件は、JR高崎線「鴻巣」駅から徒歩15分の立地にある木造2階建ての4LDKだ。空室の状態でオーナーが購入し、居住用の賃貸住宅として、相場家賃の7万5000円で活用することを希望していた。だが、郊外にある築古の物件で、周辺も空室が目立っていたため、グループホームとして貸し出すことを同社が提案した。山中智央社長は「他社が管理する物件を仲介する中で、グループホームとして利用できる物件は居住用に比べて早く成約になると感じていた」と語る。