大阪市内を中心に約1000戸を管理する港不動産(大阪市)は、空き家を活用した外国人専用のシェアハウスを竣工した。今夏にも入居を開始する。
築古戸建て活用し入居支援
物件は大阪メトロ四つ橋線「玉出」駅から徒歩約20分の場所に立つ木造3階建て。築43年で空き家として売りに出されていたところを同社が購入。周辺に多く点在する工場で働いている外国人労働者専用のシェアハウスとして約450万円の費用で改修を行った。
玄関口も全てリフォーム
室内は4LDKで水回りやリビング、キッチンは共用。入居人数は最大5人としている。基本的に法人契約として、周辺で外国人が働く企業に入居募集のアプローチを行う。賃料は一棟で9~10万円を想定する。
入居に際して、外国人を多く取り扱う保証会社が生活相談やその後のサポートを行う。日本の生活習慣の徹底や日常起こりうるトラブルなどを未然に防ぎつつ、外国人入居の実績を増やしていく。自社物件として初の試みで、今後ノウハウの積み上げや需要を見て、土地活用としての展開も考えているという。その際の利回りは約10%を目安としている。
金森匡邦社長は「物件を作り出すことが目的ではなく、あくまで地域住民と、それぞれが認め合う環境を創出することが私たちのミッション。より良いまちづくりにつなげたい」と話す。