3Kのファミリー向けアパートを、より若い世代をターゲットにした部屋にリノベーションしたのは、ポラスグループの中央ビル管理(埼玉県越谷市)だ。カップルや夫婦と子ども1人の世帯の入居を考え、間取りを2DKに変更し、インテリアもシックなテイストで仕上げた。工事費は約245万円。改修後は、賃料を1万1000円アップの6万6000円にしたが、入居者が決まった。
賃料1.1万円アップでも20代カップル入居
物件は、JR常磐線「新松戸」駅徒歩15分の『メゾン・ド・レイⅡ』。軽量鉄骨造2階建て、全4戸のアパートで、元の間取りは和室2室の3Kだった。10年ほど住んでいた入居者が退去し、当初は原状回復で済ませる予定だった。
しかし、和室のニーズが少ないこと、築30年近くなり内装や設備の傷みも進んでいたことなどを考慮して、リノベーションを実施するに至った。管理を担当する伊藤晃基・同社建物管理課千葉建物管理係主任は「従来よりも若い世代向けの物件」にすることを提案したと話す。