蒲生商事(北海道函館市)は、築60年以上が経過した店舗併用住宅をリノベーションし、店舗はそのまま、2階を2LDKの賃貸住宅として運用している。2階の住居部は利便性を高めるために現代的な空間・設備に改修した一方、外観には手を加えず、地域の街並みを変えないことを意識した。工事費は約200万円。
街並み保存にも貢献
リノベーションのきっかけになったのは、オーナーが同社に売却査定を依頼してきたことだった。函館市の旧市街地にある、木造2階建ての店舗併用住宅で、築年数は不明だが、少なくとも昭和35年以前の建築だとみられる。約1年の間、空き家となっていた。オーナーは、建物の古さから、土地のみの査定を想定していたという。