経営再建中のレオパレス21(以下レオパ:東京都中野区)の4~6月期業績で、最終損失が141億円と赤字幅が前年同期比の2.5倍に拡大した。米ファンドの支援で債務超過問題は解消されるものの、不採算要因である入居率低迷の課題は残る。入居率はリーマン・ショック以来の低水準。メーン客層の法人・学生の入居需要がコロナ禍で低減したことが痛手になっている。レオパは外国人・シニア向けの入居需要を掘り起こし、リーマン以来の再起に臨む。
レオパの業績悪化がとまらない。9月末に発表した2020年4~6月の売上高は1040億円と前年同期比8.2%減にとどまったが、本業のもうけを示す営業赤字は68億円と前年同期と比べて26億円増えた。人件費削減で経費圧縮に臨んだものの、入居率低下のマイナスを吸収することはできなかった。