不動産会社の事業の中で、まず最初に入居者に接する仲介部門。一定規模以上の管理物件を持つ不動産会社では、仲介部門が管理部門と連携を取りながら、自社管理物件への入居に力を入れる傾向が強いことが、今回の取材でもあらためて現れた。一方、仲介専業だったり、管理物件があっても少なかったりする場合には、ITツールによる集客や提案の工夫など、差別化を図ろうとしている。各社の現況と取り組みを紹介する。
愛媛建物、FC加盟で仲介事業強化を図る
ユーザー対応を代行するAIの導入も
賃貸住宅の管理や仲介を行う愛媛建物(愛媛県松山市)は、3店舗を展開して年間2850件の仲介を行っている。2019年7月には、ノウハウ共有や教育、ブランド力を通じて仲介事業を強化すべく、『ピタットハウス』のフランチャイズに加盟した。