リノベーションに強みを持つ、管理戸数約3200戸のConspirito(コンスピリート:東京都渋谷区)は、入居付けに苦戦していた広さ約180㎡の住戸をドッグラン付きの物件にリノベーションした。総工費は約300万円。約8カ月間空室となっていたが、施工後は賃料を3万円アップの22万8000円としたうえで、1カ月で成約。広さを生かし、多様な住み方に訴求したことが奏功した。
広すぎる居室を「多様な住み方」で訴求
物件は西武池袋線「大泉学園」駅からバスで15分、「新座栄」停留所から徒歩4分の場所にある『栄ビル』の3階部分、元オーナー住戸だ。広さは約180㎡で間取りは7LDK。1、2階も賃貸マンションで、間取りは1DK~2DK。1、2階部分は常にほぼ満室で稼働しており、退去しても1カ月程度で入居が決まるが、3階の元オーナー住居だけ空室が続いてしまっていた。同社の村上幸生社長は「オーナーが代わったことで空室となっていた。だが地域柄、高級賃貸を求めるニーズはなく、広すぎる居室と高額な賃料で空室が長期化していた」と説明する。