分譲住宅開発などを手掛けるウッドフレンズ(愛知県名古屋市)が、クラウドファンディングを使った不動産特定共同事業で初の販売実績をつくった。
1口10万円、7日間で5千万円超の申込
愛知県名古屋市内で抱える自社保有の賃貸住宅3棟分をファンド組成し、『信長ファンド1号』と命名した。1口10万円で12月1日に募集開始。募集金額は5260万円。1週間で申込金額が募集金額を超えた。10日時点の申込金額は5440万円となった。
申込者の構成比は、個人投資家が51人、法人が4社(10日時点)。利益分配日は年1回で、想定利回りは年5.5%となっている。
賃貸住宅3棟は、いずれも木造で、愛知県名古屋市に位置し、2018年に竣工したもの。3棟で計20戸。単身者向けで、入居率は85%以上。1戸あたり家賃は6万円台後半~7万円台後半。物件名は『コレクション浅間町North』『コレクション浅間町South』『コレクション庄内通』。
アセットマネジメント事業部の笹原利明氏は「申込者はもちろん、(自社の不動産クラウドファンディングサイトに)会員登録いただいた方にも感謝したい」と述べた。会員サイトは11月に開設したばかりだ。今後は、なるべく早い時期に2号案件を出したいという。
同社の不動産特定共同事業をコンサルティングした行政書士堀谷事務所(東京都品川区)の堀谷真人代表行政書士は「購入ニーズは高い。小口化の手法は、融資を必要としないため今後の不動産市場でより普及するだろう」と語った。
(12月14日2面に掲載)